親の住まいを将来どうするか、考えたことはありますか。
「まだ親が元気だから」「空き家になってから考えればいい」。そう思うこともあるでしょう。
しかし、実家のことは、いざというときにすぐ決められるものではありません。
誰が住み、誰が管理するのか。修繕して使い続けるのか、売却するのか。
家族の想いや建物の状態によって、選ぶ方法は変わります。
実家じまいとは、必ずしも「家を手放すこと」ではありません。
むしろ、将来、家族が困らないように、住まいをどう引き継ぎ、活かしていくかを考えることです。
これは、自分自身が今暮らす家についても同じです。
今回は、実家じまいを考える際に大切な3つのステップをご紹介します。
ステップ1|家族で話し合い、希望を整理する
まずはご家族で、将来のことを話し合う時間を持つことから始めてみませんか?
親御さんの想いや誰が住むか、管理や費用のことなど、気になる点を少しずつ確認します。
遠方にお住まいなら、庭の手入れや家の点検といった将来の負担についても考えたいですね。
みんなが納得できる道を見つけるために、日頃から想いを伝え合っておくと安心です。
詳しくは、[「実家が空き家になる前に考えること」]をご覧ください。
ステップ2|空き家になる前に、管理方法を考える
実家が空き家になると、換気や点検の機会が減ります。
そのため、傷みに気づくのが遅れることがあります。
たとえば、雨漏りやカビ、害虫・害獣、給排水設備の不具合などが起きても、
発見が遅れる場合があります。
そのため、空き家を管理する際には、次のような点を確認しましょう。
- 室内の換気・清掃、雨漏りやシミの有無
- 屋根や外壁、雨樋の傷み
- 庭木や雑草、郵便物や敷地内の状況
- 水回りや設備、鍵や窓の施錠
また、台風や大雨のあとは、早めに状態を確認したほうがよい場合もあります。
大切なのは、「誰かが見てくれるだろう」と曖昧にせず、空き家になる前から管理方法を考えておくことです。
管理を怠ると、劣化だけでなく、防犯や近隣への影響など、さまざまな問題につながります。
国土交通省も、こうしたリスクを案内しています。
詳しい内容は、
[「空き家を放置しないために知っておきたいこと」][「空き家の維持管理で考えておきたいこと」]もあわせてご覧ください。
ステップ3|建物の状態を確認し、今後の使い方を考える
実家じまいでは、「残すか手放すか」だけを先に決めるのではありません。
まず建物の状態を確認しましょう。
状態によって、必要な修繕の内容や、今後選べる方法が変わります。
たとえば、屋根や外壁の傷み、雨漏りのシミ、床のきしみなどがあります。
床下の劣化や水回りの不具合、断熱性や耐震性なども確認してみましょう。
建物の状態を確認したうえで、家族の希望や管理のしやすさに合わせましょう。
そのうえで、今後の方法を考えます。
| 選択肢 | 考えるポイント |
|---|---|
| 家族が住み続ける | 今後住む人の暮らしに合わせて、水回りや間取り、断熱性能などを整える |
| 親族が住む | 誰が住むか、修繕費を誰が負担するかを話し合う |
| 賃貸として活用する | 建物の状態や地域の賃貸需要を確認し、不動産会社へ相談する |
| 売却する | 建物の状態、家財、登記、土地の状況を確認してから不動産会社へ相談する |
| 解体して土地を活用する | 解体費用だけでなく、解体後の土地の使い方や税金なども含めて検討する |
建物の状態確認や修繕のご相談は弊社へ。将来の選択肢を広げるための大切な第一歩です。
状況に応じ、より詳細な調査を要する場合のサポートも含め、幅広くお手伝いいたします。
詳細は「住まいの選択肢」と「日常管理」の各記事を確認し、将来に向け備えましょう。
家財と書類も、少しずつ整理する
将来に備え、建物だけでなく家財や書類の整理も早めに進めておくことが大切です。
家財を減らすと建物の状態を確認しやすく、家族で相談しながら分けると進めやすくなります。
図面や契約書等の記録は、将来の修繕や売却に役立つ【住宅履歴情報】として重要です。
保管場所を確認し、スムーズな管理やリフォーム、売却などの選択肢に備えておきましょう。
書類の整理や相談先については、[「将来の住まいのために整理しておきたい書類と相談先」]で詳しくご紹介しています。
まとめ|まずは家族で話してみましょう
実家じまいは、親の家を急いで売却したり、処分したりすることではありません。
親の希望を大切にしながら、家族が無理なく管理できる方法を考え、選択肢を整理しておくことです。
実家の今後を考えることは、家族のこれからの暮らしを考えることでもあります。
まずは、家族で話してみることから始めてみましょう。
「何から始めればよいか分からない」「建物にどのような傷みがあるのか確認したい」。
こうした場合は、まず気になっていることをお聞かせください。
建物の状態を確認し、今すぐ対応したほうがよい修繕と、
今後検討したいリフォームを整理しながら、住まいの状況に合わせてご提案いたします。
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参考情報
国土交通省「空き家対策」
国土交通省「住宅履歴情報とは」
法務局「相続登記・遺贈の登記の申請をされる相続人の方へ」
本記事では、国土交通省が案内する空き家の適切な管理や住宅履歴情報に関する考え方を参考にしています。